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カール・パーキンス/イントロデューシング

JAZZ Piano 2

2005年04月12日

introducing.jpeg Carl Perkins/ Introducing

 今日はカール・パーキンスの傑作『イントロデューシング』です。若くしてこの世を去った西海岸の名ピアニスト。不自由だった左手のことを全く感じさせない圧倒的なスイング感と粒だった小気味よさは極上のピアノです。パーソネルは、カール・パーキンス(p)、ルロイ・ヴィネガー(b)、ローレンス・メイラブル(ds)。1955&56年録音。Dootone。

 率直に言ってカール・パーキンスのピアノは実に素晴らしい。幼い頃に左手が不自由になって左はコードしか弾けないのですが独特の奏法を生み出して本当に素晴らしいピアノを奏でます。本作は初リーダー作。サイドメンとしてはクリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・クインテットの『イン・コンサート』やアート・ペッパーの『ジ・アート・オブ・ペッパー』など多くの西海岸のアルバムに参加しています。惜しくも自動車事故で29才で夭逝。同姓同名の著名なロカビリー歌手がいますがその方とは別人です。

 本作はピアノ・トリオの名作だと思いますね。西海岸にしては黒っぽいこってり感がほどよくあります。ハンプトン・ホーズに近いですが、粘りのあるグルーヴィー感は聴くほどにいい味わいが出てくるのですね。これはピアノ・ジャズを愛する方には絶対にお勧めできる内容です。「この渋いピアノいったい誰?」と聞かれてさりげなく「いいでしょ。カール・パーキンスっていう人なのさ。」と応じる得意満面な場面が脳裏に浮かんだりします^^;。

 全12曲。どれも素敵な演奏です。決して飽きることのないお手頃感があります。若干カクテル風なところもありますが、エロール・ガーナーほどでもなくずっと真摯なジャズです。お勧めは、まず、11.Carl's Bluesです。これはピアニスティックで見事な演奏です。後半リズムに乗るところの感じが実にいいですね。2.You Don't Know What Love Isも同様な路線。5.Woody 'N Youはパウエルの名演がすぐ思い出だされますが、内容は最初ホーズ調のフニクラがちょっとあって後は渋いパーキンス節といった小気味よいジャズ・テイストがいい具合です。

1. Way 'Cross Town
2. You Don't Know What Love Is
3. Lady Is a Tramp
4. Marble Head
5. Woody 'N You
6. West Side AKA Mia
7. Just Friends
8. It Could Happen to You
9. Why Do I Care?
10. Lilacs in the Rain
11. Carl's Blues
12. West Side AKA Mia [Alternate Take]

iTunes Music Store では試聴可能です。→Carl Perkins - Introducing ... Carl Perkins/ Introducing

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