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ハービー・ハンコック/インヴェンションズ&ディメンジョンズ

JAZZ Piano 2

2005年05月09日

inventions.jpeg Herbie Hancock/ Inventions and Dimensions

 今日はハービー・ハンコックの登場です。ピアノ・トリオ・プラス・パーカッションというコンボでの『インヴェンションズ&ディメンジョンズ』。この中の「ミモザ」という曲が妙に気になるのですね。心地よいリズムと憑かれたような魅惑のメロディに今宵もジャズ世界に身を沈めるわが身がここに.....。パーソネルは、ハービー・ハンコック(p)、ポール・チェンバース(b)、ウィリー・ボボ(ds)、オズワルド・マルティネス(conga)。1964年10月録音。BlueNote。

 私はこのアルバムを"Succotash"という全くジャケットの異なる輸入盤として購入したのでした。京都のピッコリーハウスという中古レコード屋です。20年少し前の学生時代です。なぜかよく覚えています。東山通りと叡山電鉄のチンチン電車とが交差するする踏切の南側にあったお店です。960円という値札シールがいまだについています。

 私はしばらくの間このアルバムを名も無いアルバムと思っていたのですが、『インヴェンションズ&ディメンジョンズ』という名でメジャーに売られていることを知って愕然としたのでした。それだけでなく、名曲「ミモザ」を自分だけの大切なもののように感じていたことが錯覚であることを思い知らされたのでした。それによく聴きますと、「サコタッシュ」、「トライアングル」、「ア・ジャンプ・アヘッド」など他の曲もモード色があって実によい具合なのですね。

 このアルバムの録音に全メンバーが事前の打ち合わせなく全くのぶっつけ本番で望んだとのことで、そういう主旨のアルバム製作だったようです。ウィーリー・ボボとポール・チェンバースという強者(ツワモノ)を相手に、さらにはオズワルド・マルティネスのコンガが独特の彩りを添えており、ピアノ・ジャズにしては奥行感のある不思議な世界が映し出されているように思われます。それに、ハンコックの自信に満ちたタッチやメロディック・センスがいつもながらのモーダルな新感覚とそこはかとない美意識を伴って発散されています。

 全5曲。マイルス・グループで示されたハンコックの確かな存在感が感じられます。「ミモザ」での淡白な美を湛えたピアノ・タッチは何度聞いても忘れがたい印象をもたらしてくれますね。

1. Succotash
2. Triangle
3. Jack Rabbit
4. Mimosa
5. Jump Ahead

iTunes Music Store では試聴可能です。→Herbie Hancock - Inventions and Dimensions (The Rudy Van Gelder Edition Remastered) Herbie Hancock/ Inventions and Dimensions

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Herbie Hancock/ Inventions and Dimensions

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