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エンリコ・ピエラヌンティ/プレイ・モリコーネ

JAZZ Piano 2

2005年07月13日

play_morricone.jpeg Enrico Pieranunzi / Play Morricone

 今日はエンリコ・ピエラヌンティのピアノ・トリオを聴いています。『プレイ・モリコーネ』は映画音楽で著名な作曲家エンリオ・モリコーネの作品だけで製作されたピアノ・アルバムです。エンリコ・ピエラヌンティはイタリア出身の現代ジャズ・ピアノを代表する一人ですね。繊細で流麗なタッチは独特の美意識に貫かれています。パーソネルは、エンリコ・ピエラヌンティ(p)、マーク・ジョンソン(b)、ジョーイ・バロン(ds)。2001年録音。

 エンリコ・ピエラヌンティは1949年生まれということですから現在50代半ばなのですね。80年代より活躍していまして、ビル・エヴァンス系の耽美的な音で適度に絡みつく粘着質のピアノなのですね。そのフレージングには独特の個性が感じられますが、さわやかに香る美的なセンスは万人を魅了する芳香を有しています。

 90年前後から10年以上毎年数枚のアルバムを次々とリリースしていましてその多産ぶりが伺えます。以前にご紹介した『ナイト・ゴーン・バイ』(1996年)も極めて上質なピアノ・トリオ作品でしたが、本作もほぼ同様の路線上の作品です。やはりその耽美的な感性が際立っています。4曲目の流れるように美しいピアノの音の連なりはほんと素晴らしいと思います。しっかりとしたジャズ・フィーリングに裏打ちされているからこそ、その魅惑的な吸引力は絶大なものとなるのですね。

 う~ん、やっぱりたまらないですね。これは病み付きになる音です。4曲目と10曲目がいいです。映像が自然に浮かんでくるようです。私の場合、音楽を聞いていて映像など音以外の神経に結びつくものは最上の類の音楽との認識です。脳が刺激を受けて異常に活性化されている状況なんだろうと思っています。音の流れに没頭すること、それが必須の要件ですが。ジャズを聴いて喜びを感じること、それは耳に響く音に興味を持つこと、そしてその自分にとって好ましいと思える音に精神を集中することではじめて得ることができるのだと思います。

1. Addio Fratello Crudele
2. Mio Caro Dottor Grasler
3. Voglia Matta
4. Just Beyond The Horizon
5. Incontro
6. Jona Che Visse Nella Balena
7. Le Mani Sporche
8. ....Correva L'anno Di Grazia 1870
9. Escalation
10. Stanno Tutti Bene
11. Quando Le Donne Avevano La Coda

iTunes Music Store では試聴可能です。→Enrico Pieranunzi, Joey Baron & Marc Johnson - Play MorriconeEnrico Pieranunzi / Play Morricone

Jazzitaliaでは試聴可能です。→Enrico Pieranunzi / Play Morricone

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Enrico Pieranunzi / Play Morricone

関連エントリーはこちら。→エンリコ・ピエラヌンティ『ナイト・ゴーン・バイ

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