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ボビー・ティモンズ/イン・パーソン
JAZZ Piano 1
2005年01月15日
Bobby Timmons/ In Person
今日はボビー・ティモンズです。ジャズ・メッセンジャーズのピアニスト、名曲モーニンの作曲者として著名なジャズマンです。本作イン・パーソンはボビー・ティモンズ・トリオによるNYの有名ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤です。パーソネルは、ボビー・ティモンズ(p)、ロン・カーター(b)、アルバート・ヒース(ds)。1961年。Riversideレコード。
ボビー・ティモンズは58年から61年までアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに参加しリー・モーガン同様若くして華やかな脚光を浴びます。本作のイン・パーソンは独立後の最初のリーダー作で、1935年生れですから20才台半ばの作品となります。ボビー・ティモンズは一般にピアニストとしてより作曲家としての才を認められていますが、そのゴスペルからスタートした黒人らしいソウルフルでアーシーなピアノは独特の体臭を持つ味のあるものです。74年38才で夭逝。
本アルバムの魅力はそうしたボビー・ティモンズの渋いピアノを存分に堪能できることですが、もう一つの特筆すべき点として若きロン・カーターのベースがクローズアップされていることが挙げられます。ロン・カーターといえばその後63年にマイルス・デイヴィスのグループに参加し、卓越したテクニックと音楽性とでモダン・ジャズを代表するベース奏者へと飛躍してゆくことになります。
全10曲。なかなかよいアルバムだと思います。ミデイム・テンポのブルース5や7、8でのボビー・ティモンズのアーシーな香りのするピアノが堪らないですね。ウィントン・ケリーやソニー・クラークらほどの粘りあるブルージーさはなく多少あっさり味ですがそれがまたよかったりするのです。それにやはりロン・カーターのベースが随所で新感覚の新鮮なソロとバッキングをとっていまして、7や9などは聴きどころです。特に、9では独演会といえるほどの長いソロをとっています。
1.枯葉
2.ソー・タイアード
3.グッドバイ
4.ダット・デア(テーマ)
5.ゼイ・ディドント・ビリーヴ・ミー
6.ダット・デア
7.ポプシー
8.時さえ忘れて
9.朝日のようにさわやかに
10.ダット・デア(テーマ)
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