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マルタ・アルゲリッチ/デビュー・リサイタル
_Classic
2005年01月14日
Martha Argerich/ Debut Recital
今日はマルタ・アルゲリッチのデビュー盤をご紹介します。ご存知の方も多いと思いますがアルゲリッチは間違いなく20世紀最高の女流ピアニストでしょう。情熱的で奔放、流麗な疾走感、それに完璧鉄壁のテクニック。デビュー・リサイタルと題された本アルバムは1960年というアルゲリッチ19才時の輝かしい記念すべき、まるで才能が音を立ててほとばしり出るような録音です。
マルタ・アルゲリッチは私の大好きなピアニストです。クラシック・ピアニストではもう一人ホロヴィッツも同じくらいに好みです。ともに感性に直接訴えるピアニズムが魅力です。アルゲリッチの演奏では、ラヴェル、ショパン、リスト、バッハ等を好んで聴きます。
マルタ・アルゲリッチが5年に一度に開かれるショパン・コンク-ルで優勝するのが1965年です。本作はその5年も前の作品です。すでに成熟の域にあるピアノであったことがよくわかります。16才でブゾーニ国際コンクール、ジュネーヴ国際コンクールで優勝という輝かしい経歴がありました。
本作は実に凄いアルバムです。エネルギーが満ちています。若き血潮が溢れ出るというやつです。それに情念がびしびし伝わってくる演奏です。下品というそしりを受けかねない類ですが、コントロールされたピアニズムが芸術性を保つに十分です。身に応える演奏で、真剣に聴き入りますと身体を悪くするような悪魔的とさえいえるような音楽です。
アルゲリッチには他にも洗練された名盤、私にとっての愛聴盤など数多くありますが、やはり本作をまず第一にもってこなければならないと思います。アルゲリッチの原点があります。音楽ジャンルにとらわれず音楽好きでピアノの好きな方なら、この音楽美、芸術美に強く打たれることでしょう。
1.ショパン スケルツォ第3番嬰ハ短調
2.ブラームス 2つのラプソディ1番ロ短調
3.ブラームス 2つのラプソディ2番ト短調
4.プロコフィエフ トッカータ
5.ラヴェル 水の戯れ
6.ショパン 舟歌
7.リスト ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調
8.リスト ピアノ・ソナタ ロ短調
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投稿者 Jazz Blogger T : 21:16 | トラックバック
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