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ジミー・スミス/アット・ザ・オルガンVol.1
JAZZ others 3
2009年04月11日
Jimmy Smith / At The Organ Vol.1
モダンジャズのオルガン奏者の第一人者と言えばジミー・スミスですね。本作は、サックスとギターを加えたカルテットによるハードバップの快演です。パーソネルは、ジミー・スミス(org), ルー・ドナルドソン(as), ケニー・バレル(g), アート・ブレイキー(ds)。1957年NYC録音。BlueNote 1551。
ハードバップを無性に聞きたくなるときって突然ふいにやってくるものですね。シミー・スミスのオルガンはよくスイングするし適度なグルーヴ感があるので最初の1発目には最適です。本作は、当時気鋭のアルト奏者ルー・ドナルドソンとギターのケニーバレルが参加して典型的なハードバップ作品に仕上がっています。
ジミー・スミス(1925-2005)は50年代ブルーノート・レーベルの看板アーティスト、リーダー作が10枚以上あります。オーナーのアルフレッド・ライオンに大変に気に入られていたようですね。ジャズのオルガンは普通ハモンド・オルガンなのですが、手だけでなく足も使ってベースの役割も自分でしますので、通常ベース奏者の参加が必要ありません。
全4曲。快調な演奏です。全体にルー・ドナルドソンの明るいアルトの響きとジミー・スミスとケニー・バレルのブルージーな演奏が印象的です。3曲目ブルース曲 All Day Long でのドナルドソンのアルトがチャーリー・パーカー直系の明朗なフレージングでいい具合、続くバレルのギターが流石に渋いジャズ的雰囲気を醸します。スミスの長いソロもジャス・オルガンの魅力を伝える本領発揮の演奏です。
4曲目 Yardbird Suite は心地よいミデイアム・テンポのパーカーの曲。やはりドナルドソンが先頭を切ってクリアでシャープな短いソロを聞かせたのち、バレルが技巧を凝らしたスインギーなソロを披露、続くスミスも負けずと余裕のある愉快なソロを示してくれます。2曲目 There's A Small Hotel は、私などはすぐにクロード・ソーンヒル楽団のほのぼのとした演奏を思い出してしまいますが、ここでは、スミス、バレル、ブレイキーのトリオによる地味ながら味のある演奏がじっくりと堪能できまして、その雰囲気は実にいい感じなのです。おまけ的にアート・ブレイキーの豪快なドラム・ソロも久しぶりにたっぷりと聞きました。
1. Summertime
2. There's A Small Hotel
3. All Day Long
4. Yardbird Suite
詳しくはアマゾンでどうぞ。試聴も可。→ Jimmy Smith / At The Organ Vol.1
投稿者 Jazz Blogger T : 15:39 | トラックバック
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