メイン・ページ > JAZZ others 2 > チャーリー・ヘイデン/ナイト・イン・ザ・シティ

チャーリー・ヘイデン/ナイト・イン・ザ・シティ

JAZZ others 2

2005年03月31日

night_and_the_city.jpeg Charie Haden/ Night and the City

 今夜はチャーリー・ヘイデンとケニー・バロンのデュオによるライブ・パーフォーマンスに耳を傾けています。これ実は最近の大のお気に入りアルバムです。深夜一人で聴くにはもってこいの渋い大人のジャズなんですね。パーソネルは、ケニー・バロン(p)、チャーリー・ヘイデン(b)。1996年NYのクラブ・イリジウムにてライブ録音。

 チャーリー・ヘイデンは1937年生まれで70年代から活躍する大御所、メロディアスに歌う重いベースというイメージでしょうか。キース・ジャレット『生と死の幻想』やデニー・ザイトリン『ザイトガイスト』らのmy favoriteアルバムなどでヘイデンのベースを長く聴いてきました。90年代に入ってデュオに精力的に取り組み何枚かの優れたアルバムを残しています。本作は現代を代表するジャズ・ピアニストの一人ケニー・バロンを迎えて、最近ニューヨークで大人気のジャズ・スポット「イリジウム」にてライブ録音された定評ある作品です。その他にはハンク・ジョーンズとの『スピリチュアル』やパット・メセニーとの『ミズーリの空高く』などが著名なようですね。

 全7曲、約70分の密度の濃いピアノとベースの会話が楽しめます。拍手や食器の音でしかその存在がわからないほどに聴衆の聞き入る姿が目に見えるようです。ケニー・バロンのピアノのタッチはこの上なく繊細で上品で洗練されたジャズを感じさせるものです。その典型が聞けるのが6のWaltz For Ruthで特にお勧めかな。ヘイデンが妻のルースのために書いた美しいナンバー。小気味よいパッセージが次から次に現れては消えまた現れるという心地よいピアノ音の流れには堪らないものがありますね。それに7のThe Very Thought Of Youでのバロンのブルージーで自由な多彩な表現には圧倒されますね。いずれもヘイデンのベースは確実に重心を示しながらも歌心をもって常に鼓舞し続けます。この二人の作り出す音楽には音楽に対する敬愛の念と心のこもったハートフルなものの存在が感じられますね。

 本作、実はまだ購入して間がありませんがこれまでの経験からいって間違いなく長く座右に置くことになる愛すべき素敵な一枚だと確信しております。ジャズ・ピアノ好きの方には自信を持ってお勧めできますね。

1. Twilight Song
2. For Heaven's Sake
3. Spring Is Here
4. Body And Soul
5. You Don't Know What Love Is
6. Waltz For Ruth
7. The Very Thought Of You

JR.comでは試聴可能です。→Charie Haden/ Night and the City

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Charie Haden/ Night and the City

ブログランキングに参加中です。よろしかったらクリックをお願いします。日々の記事更新の励みにさせていただきます。→人気ブログランキング

投稿者 Jazz Blogger T : 09:36 | トラックバック

« ビートルズ/アンソロジー2 | メイン | マイルス・デイヴィス/1958マイルス »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/503

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.