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ミルト・ジャクソン/オパス・デ・ジャズ
JAZZ others 2
2005年11月14日
今日はミルト・ジャクソンの名盤『オパス・デ・ジャズ』ですね。私はMJQのミルト・ジャクソンよりも本作のように独立したリーダー作のミルト・ジャクソンの方に魅力を感じてきました。渋くてブルージーでほどよくファンキーなのです。パーソネルは、フランク・ウェス(fl,ts)、ミルト・ジャクソン(vib)、ハンク・ジョーンズ(p)、エディ・ジョーンズ(b)、ケニー・クラーク(ds)。1955年NY録音。Savoy.
フルートが入って少しお洒落な雰囲気です。そういえば、ヘレン・メリル『ザ・ニアネス・オブ・ユー』の雰囲気に似ています。フルートを吹くのはフランク・ウェス、ご存知の通りカウント・ベイシー楽団の花形奏者の一人ですね。ベイシー楽団50年代の名盤でウェスのソロ演奏を聞くことが出来ます。80才を過ぎた今も現役ジャズマンとして活躍中とか。軽やかなフルートとは対照的な豪快なテナーも吹きますが、本作では2曲目でそのテナーが聞かれます。
それにハンク・ジョーンズのピアノがまた渋いのですね。例えば、2曲目のピアノ・ソロのところなどはハンク・ジョーンズならではの上品かつ上質のブルース・センスが光っています。この3者、ウェスのフルート&テナー、ハンク・ジョンーズのピアノ、それにミルト・ジャクソンのヴァイブの組合わせが絶妙な相乗効果を示しています。とっても興味深い別世界のジャズなのですね。典型的な3曲目の静溢でブルージーな演奏などは何度聞いても飽きない渋いものです。私はミルト・ジャクソンのこの種の音空間が大好きですし、これからもずっと愛してゆくことになろうことを感じています。
派手にスイングするジャズもよいですが、たまにはこうした落ち着いたジャズも格別のものがあります。秋の深夜一人で孤独を友にしながらゆったりした自由な時間を過ごすのにはもってこいのBGMかもしれません。きっといつもの日常とは異なる福よかな時が流れて行くことでしょう。
1. Opus De Funk 13:28
2. Opus Pocus 7:31
3. You Leave Me Breathless 6:31
4. Opus And Interlude 6:31
Milt Jackson (vibraphone); Frank Wess (tenor saxophone, flute); Hank Jones (piano); Eddie Jones (bass); Kenny Clarke (drums). Recorded on October 28, 1955.
JR.comでは試聴可能です。→Milt Jackson / Opus de Jazz
詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Milt Jackson / Opus de Jazz
関連エントリはこちら。
→ミルト・ジャクソン『ミルト・ジャクソン・クァルテット』
→ヘレン・メリル『ザ・ニアネス・オブ・ユー』
投稿者 Jazz Blogger T : 22:34 | トラックバック
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