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バディ・デフランコ/クッキング・ザ・ブルース

JAZZ others 1

2005年01月10日

cooking_the_blues.jpeg Buddy DeFranco/ Cooking The Blues

 今日はバディ・デフランコの名盤「クッキング・ザ・ブルース」です。モダン・ジャズ・クラリネットの第一人者バディ・デフランコの代表作。パーソネルは、バディ・デフランコ(cl)、ソニー・クラーク(p,org)、タル・ファーロウ(g)、ジーン・ライト(b)、ボビー・ホワイト(ds)。1955年LA録音。Verve。

 バディ・デフランコのクラリネットはよくスイングするとともによくコントロールされた抑制の利いたもので、50年代以降の最もバランスのある優れたクラリネットと言えるでしょう。本作のクッキング・ザ・ブルースはデフランコの特徴を捉えた名作であるとともに、ソニー・クラークのオルガン演奏を聞くことができるという貴重なアルバムです。私にとっては折に触れて聴く大好きな一枚です。

 バディ・デフランコの麗しいクラリネットの響きと、ソニー・クラークとタル・ファーロウらのリズム・セクションとの組み合わせが絶妙な雰囲気を醸し出しています。落ち着きのあるとても渋いジャズです。標題の通りブルース調の曲を料理した作品となっており、ブルージーなソニー・クラークの伴奏が大変よくマッチしています。タル・ファーロウも内向的ですが豊かなイマジネーションを展開しています。
 
 全6曲。スタンダードの名曲が並びます。いずれも聴き応えのある演奏です。クラークは1,3,5でオルガン、他でピアノを演奏しています。タル・ファーロウの味のあるソロが随所で聴かれますが存外によいものなのですよ。

1.言い出しかねて、2.クッキング・ザ・ブルース、3.スターダスト、4.ハウ・アバウト・ユー、5.リトル・ガール・ブルー、6.インディアン・サマー

 ソニー・クラークはデビュー後の50年代前半は主にLAで活躍し、ダイナ・ワシントンの歌伴としてNYに進出するのは意外にも57年であり、このデフランコのグループに所属していた53~56年はほぼ西海岸のジャズマンと認識されていました。そのソニー・クラークは31年生れ63年没。

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