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バーニー・ケッセル/イージー・ライク

JAZZ Guitar 1

2005年07月10日

barney_kessel.jpeg Barney Kessel / Easy Like

 今日はバーニー・ケッセルのギターを聴きましょう。バーニー・ケッセルのノリのよいギターは私のFavorite。『イージー・ライク』はケッセル30才時の定評ある初期の傑作です。モダン・ジャズ・ギターの開祖と言われるチャーリー・クリスチャンのスタイルを忠実に継承しながら自己の確固としたスタイルをすでに築いています。パーソネルは、バーニー・ケッセル(g)、バディ・コレット、バド・シャンク(fl,as)、クロード・ウィリアムソン、アーノルド・ロス(p)、レッド・ミッチェル、ハリー・ババシン(b)、シェリー・マン(ds)。1953&
56年LA録音。Contemporary Records。

 バーニー・ケッセルのギターはいつもよくスイングして歌心あるメロディアスなアドリブを聞かせてくれますので常に期待通りの寛ぎと癒しを与えてくれます。ジャズ・ギターの名手は数多くいますが私にとって安心して耳を傾けることができるという点では最右翼の貴重な存在です。いつもジャズの楽しさを満喫させてくれるという点ではアルト・サックスのポール・デスモンドが私の中では最も近そうな気がいたします。
 
 ケニー・バレルやグラント・グリーン、それにウェス・モンゴメリーら黒くてブルージーなギターもいいのですが、白人のあっさり味だけれどグルーヴィーでスインギーなギターも捨てがたいですね。いやむしろ私の場合はそちらの方が日常的に聴く分にはウェルカムかもしれません。バーニー・ケッセルのギターはそうした典型的な白人のジャズ・ギターといってよく、かつ最上級の味わいのあるギターだと思います。

 全14曲。まずは、2曲目のTenderly にじっくり耳を澄ましますとケッセルのセンスと技の冴えに我を忘れて夢中になってしまいますね。何て心地よい演奏なのでしょう。ジャズの一番おいしいところを味わうことができているように思われます。この演奏を聴きますとすでにケッセル節が完成されていることが明白です。ケッセルは後年も息長く活躍しますが基本路線はほとんど変わっていないのですね。

 4曲目What Is There To Say? や11曲目パリの四月なども同様に豊かなジャズ・フィーリングを感じさせてくれる好演です。そういえば、ジュリー・ロンドンの大ヒットアルバム『彼女の名はジュリー』でケッセルの渋い歌伴が聞けますね。このアルバムを名盤たらしめたことに対するケッセルの貢献は多大だったと思われます。ちなみにベースも同じくレッド・ミッチェルでした。
 
1. Easy Like
2. Tenderly
3. Lullaby Of Birdland
4. What Is There To Say?
5. Bernardo
6. Vicky's Dream
7. Salute To Charlie Christian
8. That's All
9. I Let A Song Go Out Of My Heart
10. Just Squeeze Me
11. April In Paris
12. North Of The Border
13. Easy Like - (alternate take, bonus track)
14. North Of The Border - (alternate take)

JR.comでは試聴可能です。→Barney Kessel / Easy Like

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Barney Kessel / Easy Like

関連エントリーはこちら。→ジュリー・ロンドン『彼女の名はジュリー


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投稿者 Jazz Blogger T : 23:37 | トラックバック

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