アントニオ・カルロス・ジョビン/リオ・リヴィジテド

　アントニオ・カルロス・ジョビンの作った曲は何て素晴らしいのだろうと思いつつボサノヴァの調べに癒される日々を過ごしています。ジョビンのボサノバは私にとって死ぬまでいつも身近に付き合うことになる音楽に違いありません。ジョビンの曲はインストルメンタルやジャズももちろんいいですが、ボーカルものがやはり耳障りがよくって日常的に聞くことになります。ジョビン本人の歌も悪くないけれど、できれば女性歌手が情緒があってお好みです。

　ガル・コルタの声質に近頃は嵌っていまして、私の中ではエリス・レジーナやミウシャらのお好みのボサノバ女性歌手と肩を並べる存在です。本アルバムはガル・コスタがジョビンと共演した貴重な作品です。この時期のジョビンはパンダ・ノーヴァという女性コーラスをフィーチャーしたバンドを組んで米はじめ日本などでのコンサート・ツアーに回っていました。本作はLAでのライブで、ガル・コスタをゲストに迎えたものです。

　この1年くらい、6曲目のAnos Dourados という小粋で洒落た曲に痺れ続けていまして、iPodで何度も繰り返し聞いています。今回YouYubeで調べましたら、下にアップした通り、幸運にも同演奏の動画が見つかりました。シンプルだけど素敵で可憐なメロディはガル・コスタの声にとってもマッチしているように思えます。あと、4曲目ジンジや10曲目ソーホーのサンバ、11曲目 Sabia も同演奏の動画がありましたが、ここではアップしていません。下にジンジをアップしていますが、これはまた異なるジンジです。

　ただ、ガル・コスタが歌う曲は全14曲中の4曲ほどで、他はジョビンがピアノを弾きながらボーカルもとっています。ガル・コスタはゲストの扱いなのだというのがよくわかります。

1. One Note Samba ワン・ノート・サンバ
2. Desafinado デザイフィナド
3. Agua de Beber おいしい水
4. Dindi ジンジ (Vocal; Gal Costa)
5. Wave 波 (Vocal; Gal Costa)
6. Bolero (Anos Dourados) 黄金の歳月 (Vocal; Gal Costa)
7. Gabliera ガブリエラ (Vocal; Gal Costa)
8. Chega de Soudade 想いあふれて
9. Two Kites トゥー・カイツ
10. Samba Do Soho ソーホーのサンバ
11. Sabia サビア
12. Samba Do Aviao ジェット機のサンバ
13. Aguas de Marco 三月の水
14. Corcovado コルコヴァド (Vocal; Gal Costa)

　本アルバムに収められた6曲目Anos Douradosの画像がYouTubeで見れます。ガル・コスタの美しい歌声がよく捉えられていると思います。

　同じ時期（少し後か）のジョビンとガル・コスタのジンジです。ピアノを弾くジョビンがいかにも優しげなおじさんっぽくていい感じです。ガルの声が美しい。

　ガル・コスタが歌う名曲デザフィナドもアップしておきましょう。やはり素晴らしいですね。

　こちらはおまけ。シナトラとジョビンの貴重なデュオ映像。イパネマの娘。60年代若かりしジョビンはナイスガイです。

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Antonio Carlos Jobim/Rio Revisited

関連エントリはこちら。
　→ミウシャ＆アントニオ・カルロス・ジョビン/コンプリート＆モア
　→アントニオ・カルロス・ジョビン/波
　→アントニオ・カルロス・ジョビン/イパネマの娘
　→アントニオ・カルロス・ジョビン/コンポーザー
　→エリス・レジーナ＆アントニオ・カルロス・ジョビン/エリス&トム