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エリック・ドルフィー/アウト・ゼア

JAZZ Sax 1

2005年01月06日

out_there.jpeg Eric Dolphy/ Out There

 今日はエリック・ドルフィーのアウト・ゼアですね。ドルフィーの本質をじっくり聴くには本作が最適と思います。ロン・カーターのチェロを加えた変則クァルテット演奏。パーソネルは、エリック・ドルフィー(as,bcl,fl)、ロン・カーター(cello)、ジョージ・デュヴィヴィエ(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。1960年録音。Prestigeレーベル。

 ドルフィー2作目のリーダー作。自分の音を追求する自由な姿勢を感じさせる演奏です。若い頃に培ったクラシックの素養を垣間見せる室内楽的ジャズといった印象。例のごとくアルト・サックス、バス・クラリネット、フルートの3種の楽器を巧みに各楽曲毎に取り替えて演奏しています。ロン・カーターのチェロが独特の雰囲気を醸し出しており不思議な世界です。

 やはり学生時代に中古レコードで購入して何度も繰り返し聞きました。いったいこの音世界は何なのだろう。異常に乾いた感覚。明らかに何かが乾燥しすぎている。覚醒しているが酩酊しているよう。感情がこもっているはずなのに微塵も感じさせない。抽象的な音だけれど何か惹かれるものが確かにある。音そのものに得たいの知れない魔力がある。そんなことを何気なく感じつつ聞き入っているといつの間にかドルフィーの世界に完全に浸っている自分を発見する、いつもそんなパターン、またやられたなと。

 全7曲。いずれもドルフィーの音楽、ドルフィーにしか作れない音楽です。ミンガスやコルトレーンとの共演は知っているけれど、もっとエリック・ドルフィーをよ~く知りたいという方にお勧めのアルバムです。5や6のフルート演奏がおもしろいですね。今日の気分ですけど。あとCDジャケットがちょっといただけない、ドルフィーの吹奏姿勢を写したオリジナルのプレスティジ・レコードのやつがよいです。

1. Out There
2. Serene
3.The Baron
4. Eclipse
5. 17 West
6. Sketch Of Melba
7. Feathers

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