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ビヴァリー・ケニー/シングズ・フォー・ジョニー・スミス

JAZZ Vocal

2005年04月05日

sings_for_johnny_smith.jpeg Beverly Kenney/ Sings for Johnny Smith

 今日は若くして亡くなった女性ヴォーカリストのビヴァリー・ケニーです。デビュー作の『シングズ・フォー・ジョニー・スミス』。少しハスキーがかった愛らしい声質でギター・コンボをバックにスタンダードをシンプルに歌い上げます。パーソネルは、ビヴァリー・ケニー(vo)、ジョニー・スミス(g)、ボブ・パンコースト(p)、ノビー・トター(b)、ムージー・アレクサンダー(ds)。1955年録音。Roost。

 ビヴァリー・ケニーは1932年生まれ、寝たばこが原因のホテル火災で60年代初頭に若くして亡くなってしまいました。1955年にはドーシー・ブラザーズ・バンドの専属歌手になりましたが、その後ジョージ・シアリングなどのグループで歌っていたようです。その美形の容姿とキュートで少しハスキーがかった暖かみのあるクリアーな声質で、日本で人気が高いようです。1950年代半ばに吹き込まれたアルバムがルーストとデッカに合わせて6枚残されています。

 本作はルーストに残されたデビュー・アルバムです。ルーストの看板ジョニー・スミスのコンボとの共演です。彼女の歌は力みがなく自然で軽やかに語りかけてくるようです。曲は良く知られたスタンダードが中心で、ジャジーな雰囲気は薄いですが、彼女のナチュラルな可愛らしさを上手く引き出したシンプルな演奏だと思います。ジョニー・スミスのギターが渋くていい雰囲気が出ています。

 全12曲。白人女性ジャズ・ヴォーカルを日頃よく聴く私のようなジャズ・ファンには十分に楽しめる内容です。ジュリー・ロンドンの名盤『彼女の名はジュリー』に少し近い感じとでもいうのでしょうか、もっと明るくキュートにした感じですけれど。もちろんグルーヴィーな感覚は期待できないですし、スイング感も乏しいでのすが、その美しい歌もののメロディがさわやかな美声で丁寧に歌われています。

1. Surrey With The Frange On Top
2. Tis' Autumn
3. Looking For A Boy
4. I'll Know My Love(Greensleeves)
5. Destination Moon
6. Ball And Chain (Sweet Loraine)
7. Almost Like Being In Love
8. Stairway To The Stars
9. There Will Never Be Another You
10. This Little Town Is Paris
11. Moe's Blues
12. Snuggled On Your Shoulder

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投稿者 Jazz Blogger T : 23:45 | トラックバック

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