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ペギー・リー/ブラック・コーヒー

JAZZ Vocal

2005年08月09日

black_coffee.jpeg Peggy Lee/Black Coffee

 今日はペギー・リーの傑作『ブラック・コーヒー』です。大変有名な作品ですね。ペギー・リーといえば映画女優やポピュラー・シンガーとしての方がよく知られているのかもしれませんが、本作はどちらかといえばジャズ色の濃い、大人の色香を感じさせる魅力的な作品です。パーソネルは、ペギー・リー(vo)、ピート・カンドリ(tp)、ルー・レヴィ(p)、他。1953年、1956年録音。Decca.

 軽いハスキー・ヴォイスと余裕のある歌い回しで快適なジャズ・フィーリングが分かりやすいポップな内容になっています。スタンダード曲が品よく料理されていますのでジャズ初心者にもすぐに馴染めるものと言えるでしょう。

 と言いつつもよく耳を澄まして聴きますと深いものがあるようにも思います。3曲目Easy Living、9曲目When The World Was Youngや11曲目You're My Thrill でのしみじみとした味のある歌声にはペギー・リーの独特の持ち味が出ていたりするのですね。一番のお好みは12曲目の There's A Small Hotelなのですけれどね。その子守唄を思い起こさせるような暖かい雰囲気がいいのですね。後半の少しアップテンポになったところの味わいなどは忘れがたいものがあります。

 それに、2曲目I've Got You Under My Skinでの力の抜き加減さや10曲目Love Me or Leave Me などでのアニタ・オデイを少し品よくしたような奔放で明るい印象がとてもいい感じですね。いずれもよくこなれていて本当にいい具合だと思うのですね。本作は、結婚、出産、離婚を経た30才台半ばのペギー・リーが女盛りのピークの歌唱を示した聴くほどに味のあるお勧めの一枚です。

peggy_lee.jpeg1. Black Coffee
2. I've Got You Under My Skin
3. Easy Living
4. My Heart Belongs To Daddy
5. It Ain't Necessarily So
6. Gee, Baby, Ain't I Good To You?
7. A Woman Alone With The Blues
8. I Didn't Know What Time It Was
9. When The World Was Young, (Ah, The Apple Trees)
10. Love Me or Leave Me
11. You're My Thrill
12. There's A Small Hotel

Peggy Lee (vocals); Bill Pitman (guitar); Stella Castellucci (harp); Pete Candoli (trumpet); Jimmy Rowles, Lou Levy (piano); Larry Bunker (vibraphone, drums, percussion); Max Wayne, Buddy Clark (double bass); Ed Shaughnessy (drums). Recording : New York City, NY (1953); Los Angeles, CA (1956).

iTunes Music Store では試聴可能です。→ペギー・リー - The Legendary Peggy Lee: Black Coffee, Vol. 1ペギー・リー/ブラック・コーヒー

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