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リー・モーガン/リー・モーガンVol.3

JAZZ Trumpet

2005年06月28日

leemorganVol3.jpeg Lee Morgan / Lee Morgan Vol.3

 今日はリー・モーガン『Vol.3』ですね。先日四谷『いーぐる』でじっくり聞いてやはりこりゃ堪らないよなという思いでエントリーします。思い起こせば私がジャズの魅力に開眼したのは20才の頃、アート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズ在籍時のリー・モーガンのトランペットによる「I Remenber Clifford」や「Whisper Not」でのキュートでリリカルなソロを好ましいと感じたことがきっかけでした。モーガンはその意味でジャズ初恋というイメージに重なります。パーソネルは、リー・モ-ガン(tp)、ジジ・グライス(as)、ベニー・ゴルソン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。1957.3.24.NY録音。BlueNote1557。

 一流のジャズを良きジャズ喫茶のしっかりした音響設備&空間でしかも「よし聞くぞ」と気合を入れて聴くことになりますと自ずとそこには相応しい深い感銘が待ち受けているというものです。前回のカーメン・マクレエもそうですが、本日のリー・モーガンも正しくその類なのです。

 ジャズに開眼させてもらったジャズ・メッセンジャーズのことはこのブログの立上げ時にすでにエントリーしています。→ジャズ・メッセンジャーズ『パリ・オリンピア・コンサート1958

 リー・モーガンはジャズ・メッセンジャーズで世界的に有名になりましたが、それ以前にブルーノートに何枚ものリーダー作を残しています。本作は3作目に当たり、若干19才時の録音です。3曲目「I Remenber Clifford」でのソロがやはり圧巻です。この曲はご存知の通り本作でも音楽監督として共演しているベニー・ゴルソン作のスタンダードですが、クリフォード・ブラウン死後まもない時期の録音ということとその内容の充実度から言って最も著名なものに違いありません。確かに、モーガンのソロには匠の技の冴えがある、リリシズムがある、リズムを味方につけている、という最高の賛辞を惜しみなく与えたい感じです。楽器を自在にコントロールしているという点でも安心して没入できるのですね。クリフォード・ブラウンしかり、また先日登場したいただいたキャノンボール・アダレイに通じるものがあり、さらに言えば50年前後の若きマイルス・デイヴィスとは対照的ではあります。

 その意味で、本作の後に結成されたアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズというジャズ・グループはこのリー・モーガンとベニー・ゴルソンという二人のフロントを迎えているということで、名曲、名アレンジ、名アドリブ、という3拍子がすでに約束されていた、つまり大いなる成功が確約されていたといえるでしょう。本作は全5曲。この数日iPodに入れてじっくり聴き直していますが、ゴルソン・アレンジの妙とモーガンの手練手管を楽しむ素敵なハード・バップです。一言付言するなら、ジジ・グライスのアルトが結構に魅力があるということです。

1. Hasaan's Dream
2. Domingo
3. I Remember Clifford
4. Mesabi Chant
5. Tip Toeing

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Lee Morgan / Lee Morgan Vol.3

当ブログでの関連エントリー→ リー・モーガン『キャンディ
                → リー・モーガン『ヒアズ・リー・モーガン
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