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ブッカー・リトル/ブッカー・リトル

JAZZ Trumpet

2004年12月01日

ブッカー・リトル/ブッカー・リトル Booker Little / Booker Little

 こんにちは。今日はブッカー・リトルです。23才で夭逝した名トランペッターです。パーソネルは、ブッカー・リトル(tp)、ウィントン・ケリー(p)、トミー・フラナガン(p)、スコット・ラファロ(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。1960年録音、タイム・レーベル。

 ブッカー・リトルはその活躍した60年前後のハード・バップやファンキーとは一線を画した新感覚の演奏が魅力です。独特のメロディー構築とクールな感触には忘れがたい印象が残ります。58年にマックス・ローチのグループで世に出て61年の死までのたったの約3年の間に、例えばエリック・ドルフィーとの61年の有名なファイブ・スポットでのライブ盤や数枚のリーダー作など数は少ないですが貴重な名盤を残しています。このアルバムは、唯一のワン・ホーンのアルバムですがトランペットのワン・ホーン・アルバムとしては定評のあるモダン・ジャズの名盤です。

 このアルバム、ピアノにこの当時絶好調のウィントン・ケリーとトミー・フラナガンが加わり、ベースにはまさにビル・エバンス・トリオのベースとして新しいジャズ・インタラクションを築きつつあり、やはりまもなく死を迎えることになるスコット・ラファロが参加しています。そのスコット・ラファロのウォーキング・ベースの動きが面白いですし、その上を走り抜けるブッカー・リトルの少し暗めのペットの響きが微妙な体臭を放ちます。クリフォード・ブラウンやリー・モーガンらのハード・バッパーとは明らかに違う感性が新鮮です。若き天才たちの残した刹那的な美の瞬間を何十年も後の我々がレコードやCDで聴き同じ時間を共有しさらにはその音楽に共鳴・感動させてもらえるという不思議さ、ありがたいことです。

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:38 | トラックバック

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