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ルイ・スミス/ヒア・カムズ・ルイ・スミス

JAZZ Trumpet

2005年12月04日

herecomeslouissmith.jpeg Louis Smith / Here Comes Louis Smith

 今日はルイ・スミスですね。その後復帰するもののハードバップ全盛の58年のほぼ1年間のみ活躍して引退してしまったルイ・スミスの初録音かつ代表作の一枚です。キャノンボール・アダレイも加わって最高のモダン・ジャズに仕上がっています。パーソネルは、ルイ・スミス(tp)、キャノンボール・アダレイ(ts)、デューク・ジョーダン、トミー・フラナガン(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)。1958年NY録音。NlueNote 1584。

 基本的にブルーノート・レーベルの1500番台(主に55~58年春くらいまでの録音)に残されたジャズ音楽はモダン・ジャズの最も上質な部分が凝集されていると思うのです。ただし、本作は元を正せば、トランジションというマイナー・レーベルの設立者トム・ウイルソンが企画して録音したものを、ブルーノートのアルフレッド・ライオンが気に入って自分のレーベルで売り出したものとのこと。そうした経緯はあるものの1500番台の一枚として違和感は全くありません。実にライオンの嗜好がよく理解できますし、敢えて外部から購入するほどの異例のことですから、その内容の充実具合はその音楽を聞くほどに明らかなのものとなります。

 例えば、5曲目South Side でのミディアム・テンポの心地よいリズムに身を委ねながら、スミス→キャノン→ジョーダンのソロに耳を傾けますと、そのご機嫌でイキのよいモダン・ジャズに自然と元気が沸いてくるのですね。ここでのスミスの明朗で腕達者の音回しを聞いていますと、クリフォード・ブラウンが56年に亡くなって、このスミスこそブラウニー直系の後継者と期待されていたろうにと多少残念に思われます。キャノンボールは当然のごとくに圧倒的なブローを聞かせてくれまして、やはりキャノボールが加わることにより本作の興趣が増していることは疑いの余地はありません。

1. Tribute To Brownie
2. Brill's Blues
3. Ande
4. Star Dust
5. South Side
6. Val's Blues

Louis Smith(tp), Cannonball Adderley(as), Duke Jordan,Tommy Flanagan(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds). 1958.2.4&2.9.

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