メイン・ページ > JAZZ Trumpet > マイルス・デイヴィス/プラグド・ニッケルのマイルス・デイヴィス1965

マイルス・デイヴィス/プラグド・ニッケルのマイルス・デイヴィス1965

JAZZ Trumpet

2004年10月31日

マイルス・デイビス/プラグド・ニッケルのマイルス・デイヴィス1965 Miles Davis/ The Complete Live At The Plugged Nickel 1965
 
 こんにちは。今日はマイルス・デイヴィスの60年代の伝説のライブ盤です。パーソネルは、マイルス・デイヴィス(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ハービー・ハンコック(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。1965年12月シカゴ、プラグド・ニッケルで録音。

 上に写真付きで紹介したCDは2日間に渡る演奏をすべて収録した7枚組のボックスセットですが、元々一番最初に発売されたのは2枚組として76年に日本でCBS・ソニーから発売されています。私は学生の頃にそのVol.1とVol.2をレコードで購入し、Vol.2でのStella by Starlightのウェイン・ショーターのソロに魅了されまして大の愛聴盤となりました。7枚組のコンプリート盤が出るまでの経緯は複雑ですが、こちらのサイトに詳細が記されています。→MILES DAVIS AT THE PLUGGED NICKEL, CHICAGO, IL, 1965

 マイルス・デイヴィスのこの時期の録音は、64年にフィルモア・ホールでの2枚のライブ盤、フォア・アンド・モアとマイ・ファニー・バレンタイン、それにやはりライブ盤のイン・東京、イン・ベルリンの計4枚があります。65年は病のために10ヶ月間演奏活動ができず、このシカゴでのライブではその鬱憤が発散されるかのような演奏で、64年のライブ盤とは全く趣の異なるジャズになっています。64年に加わったウェイン・ショーターの個性が見事に開花しており、トニー・ウィリアムスのドラミングと相まって当時のフリージャズ の匂いを漂わせながらも微妙にバランスを保つジャズ本来の魅力である即興性のスリルと緊張のある演奏です。ジャズ・ライブ好きの私にとっては最大限の賛辞を捧げたくなる名演です。

 この後のマイルスはこのレギュラー・グループを率いてショーター色の強い黒魔術的なアルバムを何枚か発表して69年以降のエレクトリック・サウンドへとひた走ることになります。このプラグド・ニッケルでのライブはそれまでのモダン・ジャズの本流からの飛躍の第1ステップであり、その後の奔放で自由な音楽の源流をなすものとして貴重な録音と言えるでしょう。

Amazon.comで試聴できます。→Miles Davis/ The Complete Live At The Plugged Nickel 1965
JR.comでも試聴可。 → Highlights From The Plugged Nickel
→ Complete Live At The Plugged Nickel 1965

人気ブログランキング ← よろしければクリックお願いします。

投稿者 Jazz Blogger T : 21:41 | トラックバック

« キース・ジャレット/アップ・フォー・イット | メイン | カーリン・クローグ/ハイ・フライ »

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://dellton.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/319

Copyright (C) 2004-2014 MY FAVORITES All Rights Reserved.