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ジョニー・グリフィン/イントロデューシング・ジョニー・グリフィン

JAZZ Sax 2

2005年07月28日

introducing_griffin.jpeg Johnny Griffin/Introducing Johnny Griffin

 今日はジョニー・グリフィンのBN初リーダー作の『イントロデューシング』です。シカゴ出身のパワフルなテナー奏者ジョニー・グリフィンにとってアーゴ盤『JG』に次ぐ2枚目のリーダー作品です。パーソネルは、ジョニー・グリフィン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、カーリー・ラッセル(b)、マックス・ローチ(ds)。1956年NY録音。BlueNote1533.

 何とも凄いテナーです。力強い音色と完璧なテクニック、それに尽きることのない歌心。ソニー・ロリンズやジョン・コルトレーンらの最高峰と比肩できる数少ないテナーの一人に違いありません。単純に楽しめるという点ではむしろ彼らの上を行く存在かもしれないと私は密かに感じているのです。

 私がそうしたグリフィンのテナーに初めて接したのはセロニアス・モンクのファイブ・スポットでのライブ盤『ミステリオーソ』でした。ジャズに興味を抱いて間もない大学1年時に大阪千日前のワルツ堂にて中古品で購入したのでした。そしてそのブローしまくるテナーの魅力にはすぐに参ることになります。ワン・ホーンで難なく何コーラスも吹ききってまさに独壇場とするその芸当には年季の入った職人気質の仕事に通じるものを感じるのでした。

 本作はシカゴからNYに出てきてすぐのBN初登場のアルバムですが、その圧倒的なテナーが全開しています。全く申し分のない上質のジャズに仕上がっています。上手すぎて俗に流される少し手前で流石に一流のジャズメンとしてのバランスが示されていまして、音楽的に十分に楽しめるというところが味噌なのです。テナーのワン・ホーン・アルバムの最高の一枚と断言できるほどの内容と言えると思われます。

 全7曲。ほぼ全曲でグリフィンの見事なソロを聞くことができます。その余裕たっぷりのブロー具合というのはグリフィンの真骨頂を表しているものと思われます。7曲目ラバーマンなどでのソロにはユ-モアも感じられると同時にそのスポンテイニアスで自在な吹奏はほとんど千両役者の一人舞台というやつです。ほんと凄いです。ピアノのウィントン・ケリーも当時まだ無名に近い存在ながら当然のごとくに味のあるピアノを聞かせてくれます。

1. Mil Dew
2. Chicago Calling
3. These Foolish Things
4. Boy Next Door
5. Nice And Easy
6. It's Alright With Me
7. Lover Man

Johnny Griffin (ts), Wynton Kelly (p), Curly Russell (b), Max Roach (ds). NYC. 1956. 4. 17.

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Johnny Griffin/Introducing Johnny Griffin

関連エントリーはこちら。
   →ジョニー・グリフィン『JG
   →セロニアス・モンク『ミステオリオーソ
   →ウェス・モンゴメリー『フルハウス

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