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ウェイン・ショーター/預言者

JAZZ Sax 1

2004年12月16日

ウェイン・ショーター/預言者 Wayne Shorter / Soothsayer

 こんにちは。今日はウェイン・ショーターです。私の大好きなジャズ・マンの一人です。パーソネルは、フレディ・ハバード(tp)、ジェイムス・スポ-ルディング(as)、ウェイン・ショーター(ts)、マッコイ・タイナー(p)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムス(ds)。1965年録音。BlueNoteレーベル。

 ウェイン・ショーターの神秘的な黒魔術の世界には一時はまっていた時期がありました。やはり京都での下宿時代です。20台前半の研ぎ澄まされた神経に直に響く感じです。このアルバム、預言者はショーターの才能が遺憾なく発揮されたこの時期のショーターの代表的リーダー作だと思います。ここでは、ショーターの独自のモーダルな世界が見事に開花しています。

 まず、耳を奪われるのがそのアンサンブル・アレンジの不思議な美的感覚です。50年代のバップとは完全に一線を画する先鋭的なハーモニーです。それと、楽曲の美しさ、特に、5. 6. 7.(レコードではB面)が素晴らしい。6.Lady Dayはビリー・ホリデイの別名を曲名にしたものですが、その美しいメロディを聴くために何度針を落としたことでしょう。ここでのマッコイ・タイナーのピアノが実にリリカル。タイナーは時折この種のピアノ美を示してくれますね。また、7.Valse Tristeは新鮮さに満ちています。まさにショーターの指し示す新世界です。いい曲だなあと率直に思います。

 この5~7を今日改めて繰り返し聴いていますと、20年くらいをタイム・スリップしたような感覚です。思い出がいっぱい詰まっています。特に6と7あたりを聞くと堪らないですね。悩み多き青春の苦い思い出とともに切ないけれど少し甘い記憶が深い闇の底から次々とよみがえってくるようです。

1. Lost
2. Angola
3. Angola [Alternate Take]
4. Big Push
5. The Soothsayer
6. Lady Day
7. Valse Triste

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:00 | トラックバック

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