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ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/哀愁のヨーロッパ

JAZZ Piano 2

2005年03月07日

europe.jpeg European Jazz Trio / Europa

 今日はヨーロピアン・ジャズ・トリオがギタリストのジェシ・ヴァン・ルーラーをフィーチャーした哀愁3部作の最後を飾る人気アルバム『哀愁のヨーロッパ』です。パーソネルは、ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)、マーク・ヴァン・ローン(p)、フランス・ホーヴァン(b)、ロイ・ダッカス(ds)。

 1曲目標題曲はいきなりなつかしい曲、あのサンタナの名曲ですね。綺麗な曲ではありますが極めて俗っぽくなりがちで神経を使うことになると思います。ジェシ・ヴァン・ルーラーのギターはジャズ・センスよく無難にまとめています。続くマーク・ヴァン・ローンのピアノが登場しますともう安心して浸ることができます。さすがに卒のない粋なソロを展開しています。

 2曲目はアントニオ・カルロス・ジョビンの名曲です。名前は違いますが中身は「白と黒のポートレイト」ですね。名作『エリス&トム』で聞けます。ここでのローンのピアノが粘りがあって繊細でとてもいい感じです。

 7曲目は今でもやっているのか知りませんがFM番組「クロスオーヴァーイレブン」で流れてくるようなフュージョン系の響きです。ルーラーのギターが戻ってきて心地よい音空間が形作られています。これはまさにBGM音楽です。ローンのピアノもウィンダム・ヒルのようなおおらかなリズムと清澄感のある美しげな佇まいです。アルバム全体にまろやかな色合いの中でこの曲&演奏が最も好きですかね。

 他の曲はいずれもポピュラーですし甘すぎてあまり言うべきことがないです。静かな喫茶店でBGMとして流れているような雰囲気です。よく聞けばジャズ・フィーリングが満ちていることがわかるのですが、そこは敢えて抑えてわかりやすくまとめておきましょうという制作側の意図を感じますね。残念ですけれど。

 今日はジャケットの良さに魅かれてちょっとお気楽にまとめてみました。このジャケット、最近TVコマーシャルで新小学1年生が桜並木とともに出てくる松下のコマーシャルを見ていて思い出してしまいましたのです。

1. Europa
2. Zingaro
3. Maria (West Side Story)
4. Thank You For The Music
5. Concierto De Aranjuez
6. Both Sides Now
7. Phase Dance
8. Tell Him
9. Blackbird
10. Tears In heaven
11. I Say A Little Prayer
12. What A Wonderful World

詳しくはamazon.co.jpでどうぞ。→ European Jazz Trio / Europa

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