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マッコイ・タイナー/バラードとブルースの夜

JAZZ Piano 1

2004年11月12日

マッコイ・タイナー/バラードとブルースの夜 McCoy Tyner /Nights of Ballads and Blues

 こんにちは。今日はマッコイ・タイナーの渋めのトリオ・アルバムです。マッコイ・タイナーはこの時期コルトレーン・カルテットのピアニストとして最も期待される気鋭の若手の一人でした。パーソネルは、マッコイ・タイナー(p)、スティーブ・デイビス(b)、レックス・ハンフリーズ(ds)。63年録音。Impulse。

 このアルバムはマッコイの3作目のリーダー作としてインパルス・レーベルから出されています。コルトレーンはマッコイの演奏にこそBeautyという言葉がふさわしいと述べていますが、このアルバムはそうした美しいピアノが存分に聴けるマッコイ・ファンには堪らなく魅力的な仕上がりになっています。

 数多くのコルトレーンとの共演で聴かれるマッコイのピアノにはシーツ・オブ・サウンドと呼ばれる鋭い面とともに時折見せる叙情的な一面が垣間見えます。このピアノ・トリオ・アルバムでは、後者のスローからミデイアム・テンポのバラードとブルース、それもスタンダードが中心に演奏されています。玉が心地よく転がるような右手のフレーズ、美しいメロディで修飾されたアドリブ・ライン、そして真摯で妥協のない姿勢など、マッコイの特徴がよく伝わってきます。7曲目のGroove Waltzでは本来のモード奏法ですが、これがやはりとてもよいのですね。これこそがマッコイ節です。この曲はついつい繰り返したくなります。

1. Satin Doll (05:36)
2. We'll Be Together Again (03:36)
3. 'Round Midnight (06:19)
4. For Heaven's Sake (03:45)
5. Star Eyes (05:00)
6. Blue Monk (05:18)
7. Groove Waltz (05:27)
8. Days of Wine and Roses (03:20)

McCoy Tyner (p), Steve Davis (b), Lex Humphries ( Drums )

Recorded at the Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey on March 4, 1963.

iTunes Music Store では試聴可能です。→McCoy Tyner - Nights of Ballads & Blues (Impulse Master Sessions)

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ McCoy Tyner /Nights of Ballads and Blues


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投稿者 Jazz Blogger T : 21:16 | トラックバック

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