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ソニー・クラーク/ダイヤル・S・フォー・ソニー
JAZZ others 2
2005年07月25日
Sonny Clark/Dial "S" For Sonny
今日はソニー・クラークの初リーダー作『ダイヤル・S・フォー・ソニー』です。BlueNoteのハウス・ピアニストのような存在となるクラーク26回目の誕生日の録音です。4曲の自作曲を持ち込んでのセッション。パーソネルは、アート・ファーマー(tp)、カーティス・フラー(tb)、ハンク・モブレー(ts)、ソニー・クラーク(p)、ウィルバー・ウェア(b)、ルイス・ヘイズ(ds)。1957年7月21日NJ録音。BlueNote1570.
ソニー・クラーク(1931~1963)は本作の半年後に録音されることになる『クール・ストラッティン』などの名作だけでなく50年代後半から60年代初にかけて数多くのBNのセッションに参加して、いわばハード・バップを代表するピアニスト。アルフレッド・ライオンに気に入られたということですね。日本での熱狂的な人気とは裏腹に米国ではあまり人気がないとのこと。残念ながら才能ある芸術家の常で30過ぎの若さで夭逝してしまいます。
本作はそのメンバーから察せられる如くに溌剌とした直球のハード・バップです。4曲目Sonny's Mood に代表される魅力的でキュートな曲調と引き続く快調なソロの連続、これはまさにホレス・シルバーの世界です。本作の中味を聞けば聞くほどライオンはクラークを第ニのシルバーに仕立て上げようとした節が感じられますね。優れた作編曲とグルーヴィーなピアノ・センス、こういう逸材はそうそう見当たりませんものね。
1曲目表題曲でのソニー・クラークのブルージーなピアノ・ソロが素敵です。それに4曲目や6曲目でも同様にクラーク独特の魅力ある粘着性の音の連なりが次から次へと紡ぎ出されてきまして、これらは一種の快感に違いありません。それに3曲目のスタンダード曲ではアート・ファーマーの丁寧な表現が光っていますのとハンク・モブレーのいぶし銀のような個性的な本領を聴くことができます。
1. Dial S For Sonny
2. Bootn' It - (mono)
3. It Could Happen To You
4. Sonny's Mood
5. Shoutin' On A Riff
6. Love Walked In
7. Bootin' It - (stereo, bonus track)
Sonny Clark (piano); Hank Mobley (tenor saxophone); Art Farmer (trumpet); Curtis Fuller (trombone); Wilbur Ware (double bass); Louis Hayes (drums). Liner Note Author: Bob Blumenthal. Recording information: Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey (07/21/1957).
JR.comでは試聴可能です。→Sonny Clark/Dial "S" For Sonny
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関連エントリーはこちら。
→ソニー・クラーク『ソニーズ・クリブ』(BN1576, 1957)
→ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・トリオ』(BN1979, 1957)
→ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・クインテッツ』(BN1592, 1958)
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投稿者 Jazz Blogger T : 23:22 | トラックバック
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