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ラルフ・タウナー/ダイアリー
JAZZ Guitar 1
2005年01月20日
Ralph Towner/ Diary
今日は耽美派ギタリストのラルフ・タウナーの初ソロ・アルバム「ダイアリー」です。12弦ギターやクラシックギターとピアノを組み合わせて幻想的で清冽なECM的音楽世界を創り出しています。ジャズというよりコンテンポラリーな現代音楽の美学を堪能させてくれるお勧めの1枚です。パーソネルは、ラルフ・タウナー(piano, 12-string & classical guitars, gong)。1973年NY録音。ECMレコード。
ラルフ・タウナーは1940年米国オレゴン州に生れ、60年代後半からウィンター・コンソートなどのメンバーとしてその特異なギター・スタイルを注目され、70年代に入りマンフレート・アイヒャーが主催するECMレコードでリーダー作を制作する機会を得ます。本作は2作目のリーダー・アルバムです。この後は、ソルスティスというヤン・ガルバレグ、エバーハルト・ウエーバーらとのユニットを結成してECMの看板ミュージシャンとして活躍してゆくことになります。
ECMはドイツ・ミュンヘンに本拠を置くレコード会社ですが、耽美的なジャズ的音楽を次々に世に送り出してきた貴重なレーベルです。本ブログでも以前にスティーブ・キューンの作品で少し触れています。→スティーブ・キューン/エクスタシー
とにかくジャズというジャンルに収まりきらない透徹した耽美的な芸術世界です。まだラルフ・タウナーを聴いたことがなく、音楽美に敏感な方がいらしたら、是非とも一度耳にされることをお勧めします。下記のJR.comで試聴が可能です。ギターとピアノを使ったアコースティックでシンプルな世界です。一聴の価値ある音楽だと思います。
全8曲、どの曲も美しくて大変魅力的です。個人的には5が大好きです。この繊細で清澄な別世界は音楽でのみ感じ取ることのできる美的空間です。このアルバムは、学生時代から折に触れ聴く愛聴盤ですが、雪の降る真冬の夜に下宿で一人こたつに入って孤独を噛みしめながらもタウナーの音空間に我を忘れていた当時の頃のことをなつかしく思い出させてくれます。
1. Dark Spirit
2. Entry In A Diary
3. Images Unseen
4. Icarus
5. Mon Enfant
6. Ogden Road
7. Erg
8. The Silence Of A Candle
JR.comでは試聴OKです。→ Ralph Towner/ Diary
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投稿者 Jazz Blogger T : 19:58 | トラックバック
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