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ベートーヴェン交響曲第9番/フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団

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2004年12月30日

ベートーベン弟9フルトヴェングラー.jpeg Beethoven: Symphony no. 9 / Furtwangler

 こんにちは。今日はベートーヴェンの弟9です。歴史的名演と言われるフルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団1951年録音のレコードを学生時代から愛聴しています。特にその第3楽章(アダージョ・モルト・エ・カンタービレ)が大好きで繰り返し聴いてきました。

 ベートーヴェンは日頃それほど多く聴くことはないのですが、交響曲やピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタなどをたまに想い出したように手持ちの限られたCDやレコードで聴きます。あとは、ラジオやTVなどで触れる程度です。ベートーヴェンの持つ叙情的な曲でのおおらかでまろやかな音楽美を私は大変好んでいます。この第9の第3楽章はベートーヴェンの叙情的メロディとその構築美の一面を示す最も典型的なものだと思います。

 このフルトヴェングラーの演奏はいろいろ論じられているようですが名演であることに間違いがありません。この演奏以外ほとんど知らない私には論じる資格はありませんが、第3楽章はゆっくり目の演奏で弦が流麗で統一感がある、といった感じを持ちます。この楽章は全体で20分くらいの演奏ですが、前の10分くらいはスローで、後半少しづつアップテンポとなります。この前半部分の弦主体のアダージョが何とも素晴らしくて私にとっては天上の音楽という印象です。2つの主題がともに美しいのです。

 ベートーヴェン時代のこの種の音楽の特徴は、一つの楽章に主題と副主題の2つくらいのモチーフを設定し、そのモチーフに少しずつ変化をつけながら、すなわち変奏を繰り返しながら、徐々に盛り上げてゆくパターンですね。美しいメロディが形を変えながら聞き手の内奥に染み渡ってきまして、より高い境地の感動にいざなってゆくという感じです。

 ジャズで言いますと、主題のメロディを崩しながらインプロヴィゼーションという即興演奏に持ち込みそこで聞き手の心を掴むのですね。それは形式的に楽譜がきちんとあるかないかという点の違いであって、主題の変奏部分とジャズ・インプロヴィゼーションというのはその目的とするところは共通しているように思えるのですが。モーツァルトのピアノ協奏曲などで聴けるピアノ演奏というのはまさにジャズのインプロヴィゼーションに相通じるものを感じます。

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