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シャーリー・ホーン/ヒアーズ・トゥー・ライフ

JAZZ Vocal 2

2013年05月04日

Shirley_Horn_Here's_to_Life Shirley Horn / Here's to Life

 ジャズ・ヴォーカルが好きなので機会あれば自分にとって新しいものをいろいろ聴いているんですが、シャーリー・ホーンの本アルバムは久しぶりにいたく感動させてもらった素晴らしい内容の作品です。バラード中心の選曲でいずれも内省的で諦観と慈悲に満ちた心深く突き刺さる音楽なのです。パーソネルは、シャーリー・ホーン(vo)、ジョニー・マンデル(arr)、チャールズ・アルブス(b)、スティーブ・ウィリアムス(ds)、ウィントン・マルサリス(tp)、アラン・ブロードベント(p)他。1992年。Verve。

 シャーリー・ホーン(1934-2005)は、マイルス・デイビスにその才能を認められてメジャーになったという経緯があり、1960年頃とのことだからかなり遅咲きということになります。本作は1992年に亡くなったそんなマイルスに捧げられています。

 ジョニー・マンンデルのアレンジと指揮の下、オーケストラをバックにスローバラッドが集められています。11曲いずれもデリケートで深遠で格別の雰囲気があります。この作品でジョニー・マンンデルはグラミー賞の「ベスト・インストルメンタル・アレンジメント・ボーカル」を受賞。

 1曲目はシャーリー・ホーンの代名詞にもなったような有名曲。この演奏だけでなく、他の曲も本当に素晴らしい出来です。夜アルコールを共にゆっくり親しむべき音楽でしょう。かなり重いです。確実に心が動かされます。

 ウィントン・マルサリスが4曲目と9曲目の2曲で参加。元はマイルス・デイビスが参加することになっていたが突然の死によってマルサリスに変更されたとのこと。

1. Here's To Life
2. Come A Little Closer/Wild Is The Wind
3. How Am I To Know ?
4. A Time For Love
5. Where Do You Start?
6. You're Nearer
7. Return To Paradise
8. Isn't It A Pity?
9. Quietly There
10. If You Love Me
11. Summer (Estate)

Shirley Horn (vo), Johnny Mandel (arr), Charles Ables (b), Steve Williams (ds), Wynton Marsalis(tp). 1992.

 動画を掲載しておきます。1993年のライブからHere's To Life。ジョン・ウィリアムス指揮ボストンポップスオーケストラをバックに、CDと非常に似た雰囲気の演奏になっています。静かにしっとりしたホーンの歌声とバックの美しいオーケストレーションが印象的。

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Shirley Horn / Here's to Life

投稿者 Jazz Blogger T : 22:03 | トラックバック

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