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博士の異常な愛情/スタンリー・キューブリック

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2004年10月02日

博士の異常な愛情博士の異常な愛情/スタンリー・キューブリック

 こんにちは。今日は名監督として名高いスタンリー・キューブリックのお気に入りの映画を紹介します。"博士の異常な愛情"は、米とソ連の冷戦を扱った痛快ブラック・コメディーです。主演、ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、64年。キューブリック監督の作品には、この作品のあと、2001年宇宙の旅(68年)、時計じかけのオレンジ(71年)、バリー・リンドン(75年)、シャイニング(80年)とキラ星のごとく話題作が続きます。 28年生99年没。

 キューブリックの作風は作品毎にテーマが変わりとらえどころがないようにも思えますが、SF3部作とよばれる、博士の異常な愛情、2001年宇宙の旅、時計じかけのオレンジ、の3本には、高度化する科学文明と人間とを対峙させその歪や狂気を描くことで人間の本質的な危うさやはかなさを予言的に描き出そうという意図を感じます。新しい映像美へのチャレンジ、娯楽性に媚を売らない芸術性、そして何より残された偉大なフィルムに感謝です。

 この作品でピーター・セラーズはマンドレーク大佐・マフリー大統領・ストレンジラブ博士の3役を見事に演じています。この時期、ピンクの豹(63年)、何かいいことないか子猫チャン(65年)、007カジノロワイヤル(66年)など喜劇的映画の主役をこなし人気沸騰でした。とても印象深い役者です。25年生80年没。

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投稿者 Jazz Blogger T : 10:53 | トラックバック

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