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エリック・ドルフィー/ラスト・デイト

JAZZ Sax 1

2004年11月24日

エリック・ドルフィー/ラスト・デイト Eric Dolphy / Last Date

 こんにちは。今日はエリック・ドルフィーです。ラスト・デイト。まさに遺作です。パーソネルは、エリック・ドルフィー(as,bcl,fl)、ミシャ・メンゲルベルグ(p)、ジャック・ショルス(b)、ハン・ベニンク(ds)。1964年5月オランダ録音。同年6月ベルリンで客死、享年36才。

 エリック・ドルフィーは、アルト・サックス、バス・クラリネット、フルートの3種の楽器を巧みに使って独特の音世界を築きあげ何枚ものアルバムにその足跡を残しました。そして50年代60年代前半というモダン・ジャズの全盛期を全力で駆け抜けてゆきました。私はその妥協のない吹奏姿勢と搾り出されてくる唯一無二の音の触感に言いようのない不思議な魔力を感じてきました。ブッカー・リトルらとの有名なファイブ・スポットでのライブ盤や、コルトレーン・グループに参加しているドルフィーはいずれも優等生です。優れたソロイストです。ワンホーン型のリーダー・アルバムはドルフィー色が濃く、独特の音楽観を感じることができるように思います。

 現在は癒し系とか所謂口当たりのよい音楽が人気のようですが、ドルフィーのように真摯で難し気な音楽は少なくなりましたね。ただよく聴いていますと馬のいななきようなバスクラの音色はある意味でユーモラスに聞こえ、その抽象的な連続するアルト音の中にも不思議な無機的調和感が潜んでおり、また、甘美な曲調でのフルート演奏には独特の耽美的世界を垣間見ることができます。大学時代の狭い4畳半空間で厭くことなく聴いたこのドルフィー的世界に、時々無性に、回帰して浸りきりたいと思うことがあります。

1. Epistrophy
2. South Street Exit
3. Madrig Speaks, the Panther Walks
4. Hypochristmutreefuzz
5. You Don't Know What Love Is
6. Miss Ann

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:02 | トラックバック

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