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リー・コニッツ/サブコンシャス・リー

JAZZ Sax 1

2004年12月06日

サブコンシャス・リー.jpeg Lee Konitz / Subconscious Lee

 こんにちは。今日はリー・コニッツです。知的でクールなリー・コニッツの初期代表作といえばこのサブコンシャス・リーです。パーソネルは、リー・コニッツ(as)、レニー・トリスターノ(p)、ビリー・バウアー(g)、アーノルド・フィシュキン(b)、シェリー・マン(ds)、ウォーン・マーシュ(ts)、サル・モスカ(p)、デンジル・ベスト(ds)、ジェフ・モートン(ds)。 1949-50年録音。

 私はこのアルバムが大好きです。リー・コニッツの極めてクールなアルトに魅力を感じます。その乾いたトーンと媚びることの決してない冷徹なメロディックラインと芸術志向の姿勢。ギターやピアノとの対位法的な関係。そこには一つの美学が存在していると思います。レニー・トリスターノの美学ということかもしれませんが、新しいジャズが産声をあげているのです。その創造性は凄いことだと思います。49年の録音ということですが、その古さを全く感じさせない不思議な音世界が構築されています。

 どの演奏も時代の先取りという点で驚嘆すべき内容です。Ice Cream Konitz、Marshmallowなどのアップ・テンポの演奏は現在に通じるモダン・ジャズそのものです。ミディアム・テンポのSound Lee、Fishin' Aroundなども味わいのある演奏です。JudyやRetrospectionではレニー・トリスターノが主体でコニッツは終盤に参加していますがともに素敵な演奏です。トリスターノの美学をコニッツは全面的に踏襲しているのだなと感じます。決して甘さに流れることない室内楽的な均整のとれた音楽です。
 
 このリー・コニッツをより大衆的にしたと思えるのがポール・デスモンドだと思います。また少し違うかもしれませんが、ブルース・フィーリングに天才的センスを示したのがアート・ペッパーでしょうか。この白人系のクールなアルトの流れは現在も脈々と受け継がれているように思います。そこかしこでこの種の音を耳にすることができます。

1. Progression - (bonus track)
2. Tautology
3. Retrospection
4. Subconcious-Lee
5. Judy
6. Marshmallow
7. Fishin' Around
8. Tautology
9. Sound-Lee
10. Rebecca
11. You Go To My Head
12. Ice Cream Konitz
13. Palo Alto

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投稿者 Jazz Blogger T : 21:01 | トラックバック

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