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ビル・チャーラップ/アイム・オールド・ファッッションド

JAZZ Guitar 1

JAZZ Piano 4

2012年07月03日

Bill_Charlap_I'm_Old_Fashioned Bill Charlap / I'm Old Fashioned

 ビル・チャーラップの変則ピアノ・トリオ演奏。ピアノ、ギター、ベースのトリオ。ピーター・バースタインという私にとっては初めてのギタリストに魅了されました。渋いギターです。表題通り古い様式なのだけれど不思議な新鮮な感覚のあるジャズ。パーソネルは、ビル・チャーラップ (p), ピーター・バーンスタイン (g), ピーター・ワシントン (b)。2009年NY録音。Venus Records。

 最近、敬愛すべきビル・チャーラップさんとはご無沙汰していまして、チャーラップさんには悪いのですが、このアルバムに魅了された主要素はギターのピーター・バーンスタインにあります。そのくすんだ音色から繰り出されるグルーヴィーなサウンドに心を奪われています。渋いです。クールです。彼の演奏こそがオールド・ファッションなのですよ。

 私はバーニー・ケッセルのギターが好きでよく聞くのですが、このバーンスタインさんのギターはそのケッセルに非常によく似ています。レコードをすり切れるほど聴いてしまうような四畳半的なジャズ。音色もフレーズもそっくりな印象です。よくスイングすると同時に渋いフレーズを次々に繰り出してくるギターなのですね。

 ビル・チャーラップの演奏もいつもにもまして何かしらオシャレな雰囲気があります。ギターのバーンスタインに触発されているのだと思います。全13曲。いずれもミディアムかそれ以下のゆったりした分かり易いジャズです。最上の寛ぎがあって耳を澄まして聴き入っていると自然と気持ちが落ち着きます。

 大好きなスタンダード曲のオンパレード。ここまで名曲が並ぶのは珍しいのではないでしょうか。チャーラップのピアノとバースタインのギターはよくマッチしています。いずれもねっとり絡み付くような粘着質な感覚があって、それでいて愛らしいメロディックなフレージングがあり、さらには適度なグルーヴがあるのですね。


1. I'm Old Fashioned
2. I Can't Get Started  
3. Stella By Starlight
4. Ghost Of A Chance
5. All The Things You Are
6. Easy Livin
7. Darn That Dream
8. Angel Eyes
9. What Is This Thing Called Love
10. Body And Soul
11. Gone With The Wind
12. Everything Happens To Me
13. These Foolish Things

Bill Charlap (p), Peter Bernstein (g), Peter Washington (b).
Recorded at The Avatar Studio in New York on December 17&18, 2009.

 YouTubeからピーター・バーンスタインの演奏を1本拝借してきました。ブラッド・メルドーらとのトリオ演奏です。バースタインのギターは本アルバムの演奏とはかなり差がありますが、実にスインギーかつグルーヴィー、また現代的でもあり、実にいい感じですね。メルドーのオルガン演奏もクールでカッコいい。一瞬ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターっぽいフレーズが出てきてびっくりさせられますが。

詳しくはアマゾンでどうぞ。→ Bill Charlap / I'm Old Fashioned

投稿者 Jazz Blogger T : 22:03 | トラックバック

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