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デューク・エリントン/極東組曲

JAZZ others 1

2004年11月22日

デューク・エリントン/極東組曲 Duke Ellington / The Far East Suite

 こんにちは。今日はデューク・エリントンです。極東組曲です。66年録音。63年インド方面、64年に日本と極東に演奏旅行した際の印象をまとめてアルバムにしたものです。作曲は全曲、ビリー・ストレイホーンによるものです。組曲と題したアルバムには他にも女王組曲やリベリア組曲など結構数多くありますね。

 A列車で行こう、ムード・インディゴ、プレリュード・トゥ・ア・キスなどといったポピュラーなエリントン・ナンバーを演奏するエリントン楽団も確かによいのですけれど、個人的には○○組曲と題したアルバム群の方がエリントンの音楽的な特質が色濃く出ており圧倒的に愛着がありますね。この極東組曲はその意味では最も繰り返し聴いてきたお好みのエリントン・アルバムです。得意とする洗練やソフィスティケイトは希薄ですが独特の臭みがあって嵌ると抜け出せない魅力があります。エリントン音楽の奥行きの深さや多様性を感じさせる名作だと思います。

 各曲の個性的な楽想と各ソロイストの活躍が興味深く、例えば、名曲 3.Isfahanでのジョニー・ホッジス(as)の美しいソロなどは一度聴きますと絶対に忘れられないくらい印象的です。5.Mount Harissaでは懐かしげなテーマ・メロディがエリントンのピアノで奏でられ、その後のポール・ゴンザルベス(ts)の長いソロが強烈です。この曲を聴きますとなぜか昔の吉本新喜劇(松竹新喜劇だったか?)のTV主題曲を想い出してしまいます。9.Ad Lib on Nipponではジミー・ハミルトン(cl)が技巧の限りを尽くしたソロを聞かせます。エリントン楽団には優れたソロイストが揃っていまして彼らに存分にソロをとらせ花を持たせるというのがエリントンのやり方でした。

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投稿者 Jazz Blogger T : 20:08 | トラックバック

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