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アート・ブレイキー/バードランドの夜 Vol.1
JAZZ others 1
2004年12月03日
Art Blakey / A Night At Birdland Vol.1
こんにちは。今日はアート・ブレイキーの歴史的名盤バードランドの夜 Vol.1です。パーソネルは、クリフォード・ブラウン(tp)、ルー・ドナルドソン(as)、ホレス・シルヴァー(p)、カーリー・ラッセル(b)、アート・ブレイキー(ds)。1954年NYバードランドでのライブ録音。BlueNote 1521,1522。
バードランドの有名な司会者ピー・ウィー・マーケットの特徴的なアナウンスではじまり、当時のジャズ・クラブの熱気が直に伝わってくるハード・バップ黎明期の歴史的なライブ盤です。クリフォード・ブラウンのトランペットが何といっても素晴らしい名演を披露しており、ルー・ドナルドソンも触発されてかホットでスリルのあるアルトを聞かせてくれます。ホレス・シルバーのピアノはいつものごとく快調にファンキーなピアノを叩き、ブレイキーは強烈で野性的なドラミングでフロント・ラインを鼓舞し続けます。とにかく5人が一丸となって元気でホットな演奏を繰り広げ熱い一夜を演出しています。
シルバー作の1曲目Split Kickや3曲目Quicksilverのメロディーと新鮮な各ソロにはこれぞファンキー・ジャズというその原型があります。また、2曲目のOnce In A Whileでのクリフォード・ブラウンの魅力的な演奏はこの時期数多く残された高水準のブラウンの演奏の中でも出色のものでしょう。このアルバムを出発点にして、ブレイキーはベニー・ゴルソンを音楽監督としリー・モーガンやボビー・ティモンズら若手ジャズメンとのジャズ・メッセンジャーズを、ブラウンはマックス・ローチとの双頭コンビ、また、シルバーも自身のグループを率いて、各々がハード・バップ~ファンキー路線の中心的な活動を担ってゆくことになります。ファンキー・ジャズ、その前夜ともゆうべき一夜のジャズ・クラブでのホットな歴史的演奏をこのアルバムはしっかりと捉えています。
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投稿者 Jazz Blogger T : 20:05 | トラックバック
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