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ミウシャ&アントニオ・カルロス・ジョビン/コンプリート&モア

_Bossa Nova / MPB

_Popular Music

2006年09月30日

wave.jpeg Miucha and Antonio Carlos Jobim / Complete and More

 今日は最近聴きこんでいるアルバムです。私にとってのボサノヴァ音楽は繰り返し聞くうちにその魅力が増してくることが多く、いわば興味の尽きない奥深い音楽なのですが、本作は全編ジョビンの曲でもあり、やはり特にそういう類になります。複雑なメロディの奥にそっと魅惑の美が佇んでいるのです。ミウシャという名歌手とジョビンの歌とピアノの組み合わせ、素敵な一枚です。

 77年の「Miucha & Antonio Carlos Jobim」と79年の「Miucha and Tom Jobim」の2枚のアルバムを1枚にカップリングしたお得な一枚です。ミウシャの声質が豊かでハスキーで深いですね。ジョビンもミウシャを高く評価していたことが頷けます。「ジェット機のサンバ」などは私にとってこの曲のスタンダード演奏であり魅力に満ちたものですね。しっとりと歌い上げる前半のミウシャの低目の声やジョビンがコパカバ~ナ~ア~とバックでハモる部分などは興趣があります。

 ジョアン・ジルベルトの最初の妻はご存知アストラッド・ジルベルトですが、2番目の妻がこのミウシャで、2人の娘がベベウ・ジルベルトですね。本作ではポーナス・トラックとして、子供時代のベベウがミウシャ、ジョビンとともに幼い声を最後のトラックで聞かせてくれます。

 そういえば、昨日日帰りで東京に出張しましたが、その往路の飛行機でいつも朝の通勤電車で会う素敵な女性と偶然に出くわしました。丁度私の前の席で乗車時に先に座っていた彼女と目と目が合いました。あまりに急でしたので、一瞬の間合いのあとすぐに彼女であることを悟りました。先方も同様なことを感じたようでした。これは神の思し召しではないかと思い、チャンスをうかがっておりましたが、羽田に着いて飛行機を降りる際には、彼女はそそくさと後ろに注意を払うことなく前へ向かってゆくのでした。モノレールも同じ車両に乗りましたが、特にどうということのないもので、結局、終点浜松町で何もないまま別れることになりました。まあこんなものです、私の場合。心の内をそう簡単に行動に移すことがないのです。

 その方は歳の頃30過ぎ、瞳が日本人にしては異常に薄い茶色、肌が色白、それに小柄な体躯ながら左右に張り出した胸など、南米白人~ハーフのような奔放な雰囲気を醸しています。前の席でしたので様子をたまに見るに、料理レシピに添削を加えていまして、なにやら編集に関わるキャリア・ウーマンの風情です。通勤電車では携帯電話でメールをチェックしている姿しか知りませんが。この半年ほど週3回くらい毎朝同じ車両の同じ扉に二駅間だけ乗ります。来週はどうなりますことやら。

 本作ミウシャの歌声をこの1週間くらい毎日のようにiPodで聴いていますので、何やらその女性と重なってしまします。勝手にこちらで想像を膨らませてイメージを固定してしまっています。

1. VAI LEVANDO
2. TIRO CRUZADO
3. COMIGO E[´] ASSIM
4. NA BATUCADA DA VIDA
5. SEI LA[´](A VIDA TEM SEMPRE RAZA[~]O)
6. OLHOS NOS OLHOS
7. PELA LUZ DOS OLHOS TEUS
8. SAMBA DO AVIA[~]O
9. SAIA DO CAMINHO
10. MANINHA
11. CHORO DE NADA
12. E[´] PRECISO DIZER ADEUS〈MIUS[´]HA E TOM JOBIM〉
13. TURMA DO FUNIL(NO BAIXO LEBRON)
14. TRISTE ALEGRIA
15. AULA DE MATEMA[´]TICA
16. SUBLIME TORTURA
17. MADRUGADA
18. SAMBA DO CARIOCA
19. FALANDO DE AMOR
20. NO[´] CEGO
21. DINHEIRO EM PENCA〈BONUS TRACK〉
22. CA[´]LICE(DUET WITH BEBEL GILBERTO)

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