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ハロルド・ジェニーン/プロフェッショナル・マネージャー

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2004年10月21日

ハロルド・ジェニーン/プロフェッショナル・マネージャープロフェッショナル・マネージャー/ハロルド・ジェニーン(著) (2004/05/15)
 こんにちは。今日もビジネス書です。ITTという世界的巨大企業の社長兼最高経営責任者(CEO)として58期(約15年間)連続増益を成し遂げ、超優良企業に仕立て上げた経営者ハロルド・ジェニーン氏の自叙伝のような経営回想録です。1985年刊行のものが今年になって復刊されたもの。

 今をときめく柳井正氏(ファーストリテイリング会長)が「これが私の最高の教科書だ」と推薦の巻頭文を記しています。柳井氏は84年にユニクロ1号店をオープンし翌年2号店をオープンさせた丁度その頃にこの本に出会い、一読して、「僕がやってきた経営は違う」「僕の経営は甘い」「経営するとはこれだ」と衝撃を受けたとのことです。

 そこには、次のような概念が示されていたのです。「本を読むときは初めから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めてそこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」と。すなわち、「経営はまず結論ありき」であって、最終的に何を求めて経営していくかを決め、そこから逆算して、結論に至る方法を考えられる限り考え、いいと思う順に実行する。そして、実行の足跡と結論を比較し、修正していく。「そうすれば、大概のことはうまくいくんだよ」というジェニーン氏のメッセージを柳井氏は確かに受け取りました。

 柳井氏は「わが社を今までにない革新的な企業にしたい」という願望を持ち、社員に宣言します。「今から本格的にユニクロを全国にチェーン展開します。毎年30店舗ずつ出店し、3年後には100店舗を超えるので、株式公開を目指します。」と。そして、実際、次々と目標を達成し、今のユニクロの大成功につながってゆくのです。

 柳井氏はさらに言います。本書には「経営はまず結論ありき」という経営を実践するためのノウハウや対処法、心構えが具体的に記されています。組織の活かし方や経営者の条件、リーダーシップ、企業家精神といった大局観に基づく話から、「エクゼクティブの机」(第7章)といった情報の見方の話まで、飽くことなく、一気に読み進められるでしょう、と。

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投稿者 Jazz Blogger T : 18:24 | トラックバック

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