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トミー・フラナガン/エクリプソ

ジャズ・ピアノ1

2004年12月12日

トミー・フラナガン/エクリプソ Tommy Flanagan / Eclypso

 こんにちは。今日はトミー・フラナガンです。50年代後半より数多くの名アルバムに足跡を残してきたモダン・ジャズの名ピアノニストです。本アルバムのエクリプソはピアノ・トリオの名作です。パーソネルは、トミー・フラナガン(p)、ジョージ・ムラーツ(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。1977年NY録音。enyaレーベル。

 トミー・フラナガンのピアノの特徴は、優れたジャズ・センスとスウィング感、それに渋いグルーヴ感、粒立ちの良い転がるような右手のタッチ・センス、心憎いほどの上手さと器用さ、などが挙げられると思います。ハード・バップ系モダン・ジャズの典型的存在と言えるでしょう。名盤にトミフラありと言われるほどにサイドメンとして大活躍ですが、60年前後ではリーダー作はそれほど多くないのですね。

 57年にスエーデンで録音した初リーダー作のオーヴァーシーズOverSeasというトリオ・アルバムが有名でフラナガンの代表作と言われています。その20年後に録音された、リメイク版とも言えそうな本作エクリプソは負けず劣らずの好演となっており、私の場合むしろこちらを好んで聴くということで本日取り上げてみたというわけです。ドラムは前作と同じエルヴィン・ジョーンズですが、ベースがウィルバー・リトルからジョージ・ムラーツに代わっています。ムラーツのベースは軽めによく唄うということで、現代ピアノ・トリオ・アルバムとしての基調的な雰囲気が伝わってきます。エルヴィン・ジョーンズはフロントをあおるような野性的なポリリズムよりも、丁寧な渋いブラッシュ・ワークが冴えています。

 曲目では、前作OverSeasと、4.Relaxin' at Camarillo、6.Eclypso、7.Confirmationの3曲が同じで、他の4曲が異なるという内容。4.と7.はチャーリー・パーカーの曲、6.はトミフラの曲、さすがにこの3曲は再吹込みするだけのことはあってメロディも良くて演奏も上質でご機嫌なものに仕上がっていると思います。全7曲いずれもアップまたはメディアム・テンポで流麗な極上のピアノ・トリオ演奏が聴けるアルバムです。ここでのトミー・フラナガンのピアノは円熟味といいますか手馴れたものという印象が強く、安心して傾聴できる類のものです。革新性とかスリルという点では少々物足りない面もありますが、気楽に寛げるジャズということでは高得点間違いなしという優等生的な演奏ですね。トミー・フラナガン、1930年生れ、2001年没。

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投稿者 aft : 21:35 | コメント | トラックバック

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